🇯🇵 増田陸
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増田陸(ますだ りく)は、1997年9月23日生まれの日本人プロボクサーで、バンタム級を主戦場としています。帝拳ボクシングジムに所属し、広島の広陵高校、そして東京の立教大学でボクシングに打ち込んできました。アマチュア時代は通算66戦54勝12敗という戦績を残し、2021年にはB級ライセンス試験に合格。これによりプロデビュー戦から6回戦ボクサーとして出場する資格を得ました。
プロデビューは2022年7月2日、後楽園ホールで行われたタイのウォラポン・ヨティカ戦で、1回KOという鮮烈な勝利を飾りました。デビューから3戦目には、当時12勝2敗の実力者フセ・フミヤ(記事によってはトミセ・イクヤとも表記)と対戦。これは井上尚弥の4団体統一を記念した「モンスタートーナメント」の予選という位置づけの一戦で、増田は初回にダウンを奪いながらも苦しい展開が続き、最終的に7回TKOで勝利し準決勝進出を果たしました。その準決勝では、日本ボクシングコミッション(JBC)バンタム級王座も懸けてツツミ・セイヤと対戦しましたが、10回まで及ぶ接戦の末に判定で敗れています。
戦績の特徴として際立つのは、そのパンチ力と決定力の高さです。2024年2月には元IBF世界Jバンタム級王座挑戦者でWBO暫定王座にも挑んだ経験を持つジョナス・スルタンと対戦し、1回に放ったボディブローでKOを奪う番狂わせを演じました。これはスルタンにとって初めてのKO・TKO負けとなった一戦でもあります。同年7月には、かつて敗れたフセ・フミヤとの再戦が実現し、今度は日本バンタム級王座を懸けて対戦、4回に一撃のKOで雪辱を果たすとともに悲願の王座獲得を成し遂げました。
王座獲得後も勢いは止まりませんでした。第1防衛戦では変則的なスタイルを持つベテラン、内海義弘を7回TKOで下し、続く第2防衛戦でも松本開誠を6回に強烈なストップ勝ちで退けています。さらに2025年6月には、井上尚弥ではなく中谷潤人対西田凌佑戦の前座で、元IBO世界バンタム級王者ミッチェル・バンケスと対戦し、わずか90秒足らずの1回KOという鮮やかな内容で勝利しました。同年11月には、WBCラティーノバンタム級王者ホセ・カルデロンと対戦。5戦目までとは異なり苦しい試合展開となりましたが、5回に偶発的なバッティングによりカルデロンが負傷、判定に持ち込まれ、僅差ながら多数決判定で勝利を収めています。
こうした戦績の積み重ねにより、増田はWBAランキング4位にまで評価を上げ、2026年1月には元4階級制覇王者の伝説的存在ノニト・ドネアとの王座決定戦級の一戦が組まれました。同年3月15日、横浜で行われたこの試合を前に、増田は43歳のレジェンドと対戦できることへの感謝と敬意を語っています。試合当日、経験豊富なドネアは技巧派らしい試合運びで増田を苦しめましたが、若さと勢いに勝る増田が徐々に圧倒し、10回戦の8回にドネア陣営がタオルを投入する形で勝利を収めました。
このように増田陸は、アマチュア時代からの豊富な経験を土台に、プロ入り後は一発の破壊力と勝負強さを武器に着実にキャリアを積み上げてきました。フセ・フミヤとの雪辱劇や、格上とされた選手たちを次々とKOで下してきた実績は、日本バンタム級のホープとしての評価を確固たるものにしています。ドネア戦での勝利により、増田は世界タイトル挑戦圏内に位置する存在となり、今後の世界戦線への進出が期待される立場にあります。
戦歴・関連試合
| 結果 | 試合 | 階級 | 決着 | 開催日 |
|---|---|---|---|---|
| WIN | 増田陸 vs 比嘉大吾 | バンタム級 | 2-1判定(12R) | 2026年7月20日(月) |